北欧現地レポート Vol.8
フィンランドの夏至祭

2019/06/12

夏至祭は、北欧の人々にとってクリスマスの次に重要とも言われるイベントです。
フィンランド語で夏至祭はJuhannus(ユハンヌス)と言います。フィンランドの人々はどのように過ごすのでしょう?

6月の夏至に近い週末が夏至祭の休日にあたり、今年は6月22日(土)です。早い人は木曜、ほとんどの人は金曜の午後から田舎に帰省したり、Kesämökki(ケサモッキ)というセカンドハウスのコテージ(サマーハウス)に行き、家族や友人と共に過ごします。
ヘルシンキなどの都市からは人がいなくなり、ひっそりとしてしまいます。多くのお店も閉まってしまうので、旅行に行かれる方は気をつけてくださいね。

 

夏至祭で最も大事とされる日は、この週の金曜日『Juhannus aatto(ユハンヌス アーット)』、ミッドサマー・イヴです。
この日のディナーはクリスマス・イヴさながらのご馳走をかこみ、みんなで祝います。

決まりきった伝統的メニューはありませんが、新ジャガ、サーモンはどこの家庭でも夏至祭の時に食べます。ちなみに、クリスマスディナーでもジャガイモやサーモンがあり、この他にクリスマスの伝統的なメニューが加わります。元来フィンランド料理のバラエティはさほどないため、食器やファブリックで“夏至祭で使うシリーズ”、“クリスマスディナーで使うシリーズ”、と季節感や変化をつけて、食事の時間や空間をみんなで過ごします。

 

また、サマーハウスでの過ごし方で欠かせないのはサウナ。日本でも最近ブームになりつつありますが、サウナはフィンランド人の日常生活の一部です。
湖の周辺に建つサマーハウスの多くは、湖の畔にサウナを備え付けています。サウナで温まった体を湖に飛び込んで冷やす、それを数回繰り返します。

 

そして夜にはメインイベントの焚き火 『Juhannus kokko(ユハンヌス コッコ)』です。薄暗くなるころ(この時期のフィンランドは白夜のため、薄暗くなるのはかなり遅い時間です。)家族や友人などと一緒に水辺近くに枝を組み上げ、焚き火の土台を作り、火を焚きます。自治体が行ったりする村や町もあります。

古い言い伝えによれば、大騒ぎ(焚き火)することで悪魔を追い払って、豊作や幸運を呼び込むことができるのだとか。湖畔でただ火を燃やして焚き火を見るだけの行為ですが、とても神聖なものに感じられます。

ヘルシンキから歩いて渡れるセウラサーリ島では、入場料を払って見られるイベントも催されていて、観光の場合でもフィンランドの夏至祭を楽しむことができます。

さて、夏至祭が終わると、もうフィンランドの企業の多くは夏休みモード。来月は北欧現地レポートも『夏休み』をいただきます。フィンランドは過ごしやすい時期を迎えますので、訪れてみてはいかがでしょうか?

 

いつもこのコラムに協力いただくLintu Tradingさんのショップ『COMMON(コモン)』も夏至祭(6/21(金)-23(日))はお休み。また、6/25(火)-7/2(火)は夏休みですが、それ以外は営業。(日曜除く)
オーナーの審美眼にかなった日本のデザインやクラフトアイテムが揃っていますので、是非立ち寄ってみてください。ヘルシンキで日本の素晴らしい商品を見るのもまた新鮮です。

■ COMMON
Pursimiehenkatu 1, 00120 Helsinki, Finland
www.common-helsinki.com

協力:Lintu Trading

 

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